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司馬遼太郎の功名が辻・8

第8回、また長くなり候。秀吉の死後、
囁かれるのは石田光成、徳川家康討伐。。。

秀吉に育てられたはずの、福島正則加藤清正は、
真っ先に徳川に付き、周りも混乱します。
とにかく尾張出の武将は光成が気に食わず、
また戦での槍働きもせずに、五奉行筆頭となり、
戦での武功を少しの恩賞評価にされたりと、
すべて光成憎しの一念だったかもしれません。

が「まことの話か?」と光成に尋ねます。
「根も葉もない噂。とは言いません」と、
近頃の五大老筆頭の家康の行動などは、
秀吉の決めた約束事を破り、秀頼をバカにしている。

さぁ、山内家はどちらに付く?早く決めねば!!
と家中大騒ぎですが、千代に言わせれば、
ゆっくりお決め下さい。どうせ6万石なんです。
 どちらもそんなにアテにはしてないでしょう

と、一同それもそうか・・・・の様な。

ただ、先にしかける方より、万全に体制を整えた方へと。

そんな噂の中堂々と、大阪城に現れた家康

そしてその年の年始の行事はおかしな物で、
まず幼い秀頼に挨拶・・・・もそこそこに、その後、
同じ大阪城にいる家康の所へ皆が走るのです。
そこで家康は一同に向かい、
戦の準備をなされよ」と述べます。
先を読んでなければこんな事言えないでしょう。

これで一豊は徳川に付く事を決めます。
家康を「6万石を預けるに値する男だ」と思いました。

勿論千代に異存はなく、この頃家康が、
上杉征伐に五大老筆頭として出陣」で兵を集めます。
千代は屋敷が手薄になるのも構わず皆連れて行かせます。
その時「掛川城兵糧米は2年分蓄えてありますか?
と、千代は一豊に尋ねます。ソレを聞いた一豊は、
3年分蓄えておいた!」と得意げに言うと、

 ではそれを一粒も残さず家康様に出しなされ

  ぜ、全部か?!と、うろたえる一豊に更に、

 掛川城を宿舎にする時は本丸を使ってもらうように

徳川と決めた以上やるだけの事は全てやるのです。
そして一豊は戦だけに集中するように。
一豊も一豊で、軍勢分の草鞋を用意したり、
掛川城の兵の持つ長槍を見て「棒を持たせよう」と。
家康もこの方が安心だろうと。さすがの心配りで。
これに家康は大いに感謝し、一豊の人柄を褒めます。

一方大阪では、石田光成が家康討伐を掲げ挙兵
こちらと上杉で徳川勢を挟み撃ちにすると言うのです。

当然、山内邸にも「家康討伐、光成に加勢せよ
などの内容の書状と供に使者が。
千代達は人質として住まいを出るように言われますが、
主人の返答を待たねば出来ない」と突っぱねます。

この話は有名で、
この書状を開封せず(血判で閉じてあった様子)
一豊に宛てた手紙と2通、状挟みという板に挟み、
更に事情を説明した密書を使者の笠の緒により込み
(なぜかドラマでは小りんが使者に)
密書だけを一豊に見せ、あとはそのまま家康に渡すとし、
光成勢が関所を押える中、関東の一豊に使者をだしました。
先に開封して中身を見て、どうのこうのでは、
徳川様に味方するとした以上面目が立たないのです!

関東では、一切京の様子が判らず、
誰か帰れ!と一豊は旧来の家臣を千代の所に帰します。

その頃京で、人質を拒んだと言う細川家から火が上がり、
関東から戻らされた旧臣も到着。少し心強くなりました。
その火事の詳細を知った千代は家もこれを使おう、と。
(細川ガラシャの最期の模様だったのでしょうか・・・?)

また千代に人質を強要しに手勢付きで光成の使者が。
奥に通された使者の一行は、各所に積まれたワラの束
そしてその束の上に油の入った壷と座る千代
まだ関東の一豊より返答が来ない。勝手な事は出来ない」と、
どうしてもと言うなら使者もろとも、ここに火を付けます
と、言って追い返し、催促はなくなりましたと・・・。

無事、千代からの手紙一式は一豊の元に届き、
指示通りそのまま家康にそれは届けられ、

未開封を確認した家康は、

光成からの使者が持って来た書状で事態を知り

一豊に宛てられた手紙は一同の前で一豊に読ませました。

これがこの時の京の様子を伝えた第一報となり、
光成の挙兵、工作。そして山内家は徳川につく事を明白にし、
千代の心意気と共にこの情報は関東勢に伝えられました

この大決戦を前に、本当に徳川で勝てるのか。
家来の間ではそんな気持ちが残ります。

勝算などない。徳川に尽くし、我々の手で勝たせるのだ。
そのつもりで働き、家運を開け。
と、一豊はこの一戦に山内家を賭ける所存で、
兵卒の働きにはその者、残る子、家族、親類に至るまで、
この一豊が必ず守り立ててやると家来の士気を上げました。

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